公務員はFXしても大丈夫?注意することとメリットを紹介
雇用や収入が安定している公務員は、就職先として根強い人気を持つ一方で、法律によって副業が禁止されているという、大きなデメリットがあります。
そこで、副業がダメなら投資で稼ごうと、次のような疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。
- 公務員でも、FXで稼ぐことはOKなの?
- 職場や上司にバレない方法ってあるの?
- 公務員として知っておくべきFXの注意点とは?
- 働きながらでも稼げる、おすすめのFX会社が知りたい!
本記事では、これらの疑問を解決できるよう、公務員とFXの関係性、また始める上でのメリットについても合わせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
結論:公務員でもFXは禁止されていない!
最初に結論からお伝えすると、公務員として勤めていても、FXで稼ぐことは認められています。
その根拠となる部分を以下より深掘りしていきますが、予備知識であるためFXに取り組むにあたって必須ではありません。
結論だけでなく、そのように定められている理由が知りたい…という人だけ読み進めていただければ結構です。
公務員でもFXをしても大丈夫と言える根拠
公務員が副業を禁止されているとは言っても、お金を稼ぐこと自体を禁止されているわけではありません。
その根拠として「国家公務員法」および「地方公務員法」では、次のようなことが定めれられています。
(2)営利企業で、経営の根幹に関わってはならない
(3)営利企業でなくとも、兼業する場合は上司の許可を得なければならない
これらが定められている理由は(1)職務に専念するため(2)秘密を保持するため(3)信用を保つため、と至極もっともなものであり、「営利」がダメということは、お金を稼ぐこと自体が認められていないように思えます。
しかし条文で禁止されているのは、あくまで企業や法人に属すること、関わって営利活動を行うことであり、それ以外の方法でお金を稼ぐのであれば問題ありません。
FXは副業になるのか?→副業ではなく資産運用・投資!
前節にて、公務員は「営利」を目的として企業に従事する、もしくは関わった上でお金を稼ぐことはできない旨を説明しました。
つまり、資産運用や投資で稼ぐことは禁止されておらず、上司に報告したり、職場に許可を取る義務もないのです。
そして資産運用や投資について、一般的に以下のものが該当します。
- 株式投資
- FX・外貨積立
- 不動産投資
- 先物取引
- 暗号資産(仮想通貨)
FXは、資産運用・投資に該当するため、公務員でも問題なく取り組むことができます。
しかし公務員から、FXが禁止されている銀行等へ出向する際はその限りではないため、注意が必要です。
公務員から銀行等へ出向する場合
公務員として、時には銀行等の金融機関に出向することもあるでしょう。
しかし、ここで注意しなければならないのは、銀行員の場合基本的にFXが禁止されているということです。
証券会社の会社員であれば、取引の公平性という観点から、FXが禁止されているというのも納得できますが、なぜ銀行員までFXを禁止されているか、そう思う方も多いでしょう。
その理由としては、銀行員は一般人よりも容易に大きなお金を動かせる立場にあり、自分の口座の資金を調達するために、顧客の資金に着服しかねないため、というものです。
実際、自分がFXで大きな損失を出してしまい、その補填のために顧客の資金を使ってしまったという事例が発生し、それ以降、日本中の銀行ではFXの規制強化を実施しています。
FXは職場にバレる?具体的な方法・対策とは?
公務員でもFXが認められているとはいえ、自分がFXをしているという事実を、周りに知られたくない方もおられるでしょう。
職場にバレる可能性は決してゼロではありませんが。限りなくゼロに近づけることは可能です。
その具体的な方法として、次の3つの対策を行ってみて下さい。
住民税を普通徴収で支払う
住民税の支払い方法は、納税者が直接市町村に納める普通徴収と、給料から天引きする形で納税する特別徴収があります。
特別徴収の場合は、会社や組織などの所属先に納税額が知られることになり、FXでの稼ぎがあれば、納税額が他の同僚と比べて多くなるため、不審に思われてしまうかもしれません。
しかし普通徴収であれば、住民税の納付書は自宅に送付され、所属先にバレることなく納税することができるのです。
FXの収益は必ず確定申告を行う
FXの利益は「雑所得」に該当し、年間で20万円以上を超えるようであれば、確定申告しなければなりません。
確定申告を面倒に感じたまま放置しておくと、税務署からの連絡が自宅だけでなく、職場にも届くことがあり、また脱税に問われるリスクもあります。
申告漏れから、FXを勤務時間中に行なっていたことまで発覚して、懲戒処分を受けたという事例も数多く存在し、公務員の場合、特にそういった処罰は厳しくなるでしょう。
そのため、くれぐれも申告が漏れないように、毎年早急に確定申告を行うよう気をつけねばなりません。
FXを始めたことを公言しない
株式投資やFXなどを始めた当初は、自分が少し高尚な存在になれた気がして、思わず他人に話したくなってしまうものです。
そのため、同僚にもうっかり話してしまう…といったことも考えられますが、職場に広めないためにも公言しないことを推奨します。
FX経験者同士の語らいならまだしも、周囲に対してむやみに不信感を与えないためには、なるべく自分の内に秘めておいた方が良いと言えるでしょう。
公務員でもFXはOK!そのほか注意すべき点はある?
公務員として働きながらFXを行うのであれば、いくつか知っておかねばならない注意点があります。
知らなかったでは済まされない、時には懲戒処分にまで発展するケースもありますので、以下より紹介する内容については、しっかりと把握しておきましょう。
勤務時間中にFXに関する操作を行わない
当たり前と思われるかもしれませんが、勤務時間中のFXに関する操作はNGです。
しかし頭の中では分かっていても、相場やポジション状況が気になって、ついついスマホを触りたくなるのではないでしょうか。
実際、勤務時間中にFXを行ったとして懲戒処分になった事例が相次いでおり、スマホで簡単に取引できるようになった昨今だからこそ、違反しないよう気を付けねばなりません。
なぜなら、公務員として遵守しなければならない規定に、次のようなものがあるためです。
- 職務専念義務
- 守秘義務
- 信用失墜行為の禁止
勤務時間中に仕事に関係ないことはしてはならない、というのは日本中どこの会社においても共通のルールです。
ちょっとぐらいならバレないだろう…と緩んだ気持ちで取引してしまうと、自分にも職場にも悪影響になるため、勤務時間中は、くれぐれもFX取引を行わないようにしましょう。
急激な相場変動に対応できない
勤務時間中はFXに関する操作を行えないため、急激な相場変動が起きたとしても対応することはできません。
例えば2020年3月9日の午前中では、全ての通貨ペアが急激に円高に傾く、大きな相場変動(コロナショック)が起こりました。
そういった状況の中で、強制ロスカットされないよう「損切り」や「両建て」の措置で耐えきろうと思っても、勤務時間中であれば操作が許されないため、ただ無事を祈るしかありません。
そのため日頃の取引から、勤務時間中までにポジションを残さない、強制ロスカットされないよう、証拠金維持率を高めに保っておく、等の対策が必要です。
FXは、一度の失敗で口座の資金の殆どが溶けてしまうことになるため、細心の注意を払って、強制ロスカットだけは避けられるよう心がけておきましょう。
使う予定のない余裕資金で取引する
FXなどの投資は、使う予定のない「余裕資金」で行うようにしましょう。
これは、様々な投資関連書式で紹介されていることなので、皆さんにとっては既に周知の事実かもしれません。
しかし、公務員の場合は、特に注意が必要と言えるでしょう。
仮に公務員として勤続5年以上の経験があれば、一般的に年収の3倍程度まで、銀行やカードローンでキャッシングを行うことができ、そのお金を使ってFXで一攫千金を企む人も少なからず存在します。
借金してFXを行っても、メンタルに大きく負担が掛かるため、勝ち続けることはできません。
安定して利益を稼ぐためにも、必ず余裕資金で取り組むようにしておきましょう。
公務員がFXを行うメリットとは?
FXトレーダーの多くは、レバレッジを活用して、取引で稼ぐことを大きな目的にしているのではないでしょうか。
しかしFXには「稼ぐこと」以外にも、数多くのメリットが存在し、人によっては、お金以上に価値を感じるものになるかもしれません。
本節では、FXを始める上で感じるメリットについて、特に公務員が当てはまるものに注目して、紹介していきたいと思います。
毎週月曜日が楽しみになる
公務員は他の職業と比べても特に「仕事が楽しくて毎日が充実している」という人が少ないのではないでしょうか。
安定こそしているもの、単調な事務仕事や民間人の対応、また年功上列の制度によって若いうちの給料は他の職業に比べて見劣りします。
だとすれば、毎週日曜日の夕方ごろから、次の日の仕事を考えると憂鬱になる人もいることでしょう。
しかし、そんな気持ちも、FXを始めることで多少は緩和することができます。
月曜日から始まる相場が1つの楽しみとなり、単調な毎日に彩りを与えてくれるのがFXなのです。
職場と家の往復で、あっという間に月日が経ってしまった…そう感じる年代の方にとって、日々を少しだけ刺激的にするために、FXという手段があることを知っていただければと思います。
独立を目指すことができる
最近は副業ブームの推進もあって、副業で稼げるスキルを身に付けた後、フリーランスに転身するという方も増えてきました。
しかし上述した通り、公務員は副業が認められていないため、兼業しながら何か事業を始めることはできません。
しかし、FXのような投資であれば、就業時間以外であれば稼ぐことが可能になり、ゆくゆくは独立して、専業トレーダーとして喰っていく道が開けるのです。
またFX1本で生計を立てずとも、一定の副収入を確立できれば、転職や早期リタイア等の選択肢も広がり、仕事について改めて考える時間やきっかけを持てるのではないでしょうか。
投資スキルが身につく
「お金とは、汗水垂らして稼ぐものである。」
昔気質の人が多い職場では、このような信条・固定観念が定着しているのはないでしょうか。
しかし資本主義の現代、この考えは誤りであり、「働く」と「消費する」を繰り返すだけの生活では、いつまで経ってもラットレースから抜け出すことはできないのです。
少しでも早くお金持ちになるためには、お金がお金を生み出す仕組みを理解することが重要であり、FXではそれら一通りの基本やスキルを身に付けることができます。
仮に損失を出して失敗したとしても、得たスキル・学びは自分の中に残るため、お金以上に価値を持つ財産となるでしょう。